事業紹介
保育事業
当社グループは、園児・保護者・地域が共に育つ保育園運営を目指しています。その考え方に基づき、2009年5月に1園目となるプレスクール一体型保育園「キッズガーデン自由が丘」を開園。その後、同様のプレスクール一体型保育園の新規開園に加え、2014年には認可保育所の新規開園も行い、現在はプレスクール一体型保育施設5施設、認可保育所70施設、幼児教室1施設、学童施設2施設、グローバルスクール1施設、スイミングスクール1施設の計80施設を運営しています(2023年4月現在)。「生活の場としての保育」から「幼児教育の場としての保育」へと変革を進め、待機児童問題の解決に寄与すると共に、社会に必要とされる保育施設の安定的な運営に取り組んでいます。
「非認知能力」の育成を目指して
当社グループの幼児教育における一貫したテーマは「非認知能力」の育成です。
「非認知能力」とは、自主性や自制心、やりぬく力や協調性といったIQや学力では計測できない力のこと。ノーベル経済学賞受賞者であるシカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授は、自身の著作「幼児教育の経済学」において、「乳幼児期に非認知能力を伸ばす教育を」と提唱しています。また、OECD(経済協力開発機構)のレポート(OECD Skills Studies〈2015年〉)においては、「非認知能力(社会情緒的スキル)」を「フォーマル、インフォーマルな学習経験によって発達し、一生を通じて社会経済的成果に重要な影響を及ぼす個人の能力」と定義し、幼い時期の教育が人生に及ぼす影響と、この能力の重要性を提言しています。OECDの「スターティング・ストロング」に関するレポート(OECDが2004年に発表した“Starting Strong Curricula and Pedagogies in Early Childhood Education and Care FIVE CURRICULUM OUTLINES”)では、アクティブ・ラーニングを軸とする教育アプローチ等を紹介し、それらを低年齢から始めることが必要であると述べています。
いずれのアプローチも直接教えたり、順序立てられたものを学んだりするのではなく、子どもたちが自ら考え、行動することを重視し、絵画、音楽、ロールプレイ、論理的推論(分類、属性等)、言語(話す、書くことによる表現・説明)等の様々な分野の経験を通して、表現力や想像力を養い、物事や他者への理解を深めることの重要性が報告されています。また、アクティブ・ラーニングは、わが国においても2020年度から小学校を皮切りに全面実施となる学習指導要領において改訂の柱の一つとなっており、このような教育方法は、すでに100年も前よりモンテッソーリ教育において実践されています。
当社グループ運営の認可保育園では、「非認知能力」を育成するために、オリジナル教育プログラム「KID’S PREP. PROGRAM」を全園で導入すると共に、一部の園ではモンテッソーリプログラムや専門講師を招いての体操プログラムなども取り入れています。また、当社グループ運営のプレスクール一体型保育園(認可外保育施設)では、「KID’S PREP. PROGRAM」とモンテッソーリプログラムを全園で導入すると共に、レッジョ・エミリア・アプローチといった「非認知能力」を育む海外発祥の幼児教育プログラムも実践。加えて、感覚能力を育むアート&クラフト・制作・水彩画や、運動能力・礼儀・規律・創造性を育む体操・空手・水泳・ダンス・リトミック、旬の食材について知識を学び実際に調理まで行う食育活動、幼稚園・小学校受験のためのプログラムや英語等、様々な教育プログラムも取り入れています。
オリジナル幼児教育教材開発
「KID’S PREP. PROGRAM」は、「自立」「自主性」「想像力」の心を育み、他者への思いやりなど集団生活をきちんと営むことができる子どもたちを育てるためのプログラムです。このように、「非認知能力」と共に、小学校入学後に役立つ「人間としての基礎力」を育成するための教材を開発しています。